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大容量のクラウドストレージ9選|メリットや選び方も紹介

公開日:
2024/05/31
最終更新日:
2024/05/31
目次

大容量のクラウドストレージ9選|メリットや選び方も紹介

多くの企業がDXを進める中で、大容量ファイルの安全かつ効率的な管理が重要な課題となっています。

本記事では、クラウドストレージの基本から具体的なメリット、選び方のポイントまでを詳しく解説します。また、大容量データの共有に最適な9つのクラウドストレージも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもクラウドストレージとは?

クラウドストレージとは、インターネットを通じてデータを保存・管理するサービスのことです。ユーザーは、遠隔地のデータセンターに保存されたデータに、どこからでもアクセスして共有することができます。特に、大容量のファイルを保存する場合に適しており、ストレージ容量も柔軟に変更可能です。

保存されたデータは、高度なセキュリティ技術によって厳重に保護されています。これにより、データの不正アクセスや漏洩を防ぐことが可能です。さらに、クラウドストレージを利用することで、物理デバイスを持ち運ぶ必要がなくなるため、デバイスの紛失や故障によるデータ喪失のリスクが大幅に軽減されます。

クラウドストレージを導入するメリット

クラウドストレージは効率的なデータ管理を可能にし、企業の生産性向上が期待できます。以下では、クラウドストレージの具体的なメリットについて詳しく解説します。

ファイルの一元管理ができる

従来、社内のデータは複数のデバイスやローカルディスクに分散して保存されていました。しかし、クラウドストレージを利用して保存先を統一することで、データの散逸を防ぐことができます。これにより、データの一元管理が実現し、ファイルの検索や共有が容易になります。さらに、ファイルにアクセス権限を設定して管理することで、データの安全性と正確性も向上します。

サーバーの管理・運用の手間が省ける

クラウドストレージの導入により、自社でサーバーを管理・運用する必要がなくなります。サービスプロバイダーがすべての管理を行うため、ハードウェアの保守やソフトウェアの更新といった手間が省くことができます。これにより、IT部門の負担が軽減され、リソースを他の業務に割り当てることが可能です。さらに、サービスプロバイダーが提供する最新の技術やセキュリティ対策を利用できるため、常に最適な環境でデータを管理できます。

災害対策(BCP・DR対策)になる

クラウドストレージは、企業の災害対策(BCP:事業継続計画、DR:ディザスタリカバリ)にも有効です。一般的に、クラウドストレージはデータを複数のデータセンターに分散して保存しています。そのため、地震などの災害が発生しても迅速なデータ復旧が可能です。このように、クラウドストレージは災害時のデータ消失リスクを大幅に軽減できるというメリットもあります。

データのバックアップが迅速にできる

クラウドストレージを利用することで、データのバックアップ作業が自動化され、迅速に行えるようになります。これにより、データの紛失や破損に備えることができ、万一のトラブル発生時にも速やかにデータを復旧できます。また、バージョン管理機能を活用すれば、過去のデータに簡単にアクセスでき、データの整合性を保つことができます。

社内外どこからでも簡単にアクセス可能

クラウドストレージは、インターネットに接続できる環境さえあれば、社内外どこからでも簡単にデータにアクセスできます。リモートワークや出張時でも、必要なファイルを簡単に閲覧・編集できるため、業務の継続性が確保されます。また、アクセス権限の設定や同時編集機能により、安全かつ効率的に共同作業を行うことが可能です。

クラウドストレージは容量無制限に課金した方が良い?

クラウドストレージを選ぶ際に、どのプランを選択するかは重要なポイントです。多くのクラウドストレージでは、無料プランから大容量プランまで用意されており、中には容量無制限プランを提供しているサービスもあります。適切なプランを選ぶためには、自社のデータ使用状況を詳細に分析し、将来的なデータ増加を見越して計画を立てることが大切です。

以下に、クラウドストレージの容量無制限プランを選ぶべきか判断するための目安を紹介します。

大容量データ共有が必要になる場合

大容量データの共有が頻繁に必要な場合、容量無制限プランは非常に有効です。例えば、広告代理店や映像制作会社などでは、大量の高解像度画像や動画を日常的に扱います。これらのデータはファイルサイズが非常に大きく、短期間で大量のストレージ容量を消費します。容量無制限プランを利用すれば、大容量データでも気にせずに保存・共有できるので、円滑に業務を行うことができます。

写真データの目安

デジタルカメラやスマートフォンで撮影される写真の解像度は年々向上しており、1枚あたりのファイルサイズも大きくなっています。具体的なファイルサイズは、撮影内容やカメラの設定によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

  • JPEG(24MP):約4.8MB
  • RAW(24MP):約35MB
  • JPEG(48MP):約10MB
  • ProRAW(48MP):約75MB

膨大な写真データを扱う企業では、年間で数百GBを超えるストレージ容量が必要になります。さらに、そのデータを数年間保存するとなると、データ量はその何倍にも膨れ上がる可能性があります。

動画データの目安

動画データも写真と同様に、撮影する解像度や圧縮率などによってファイルサイズは異なりますが、写真データよりもさらに大容量になります。

以下は、動画データの目安です。

  • フルHD動画(1時間):約5GB
  • 4K動画(1時間):約20GB

フルHD(1080p)の動画1時間分のファイルサイズは、一般的な圧縮形式であるH.264を使用しても約5GBになります。4K動画の場合、同じ1時間で20GB以上になることもあります​。

映像関係の業種などで動画ファイルを大量に扱う場合、容量無制限プランを選択することで、データの容量を気にせず保存・共有が可能となり、スムーズに業務を進めることができます。

大容量ファイルを共有する方法・ツール

近年、デジタル化とリモートワークの普及により、大容量ファイルを共有するニーズが急速に高まっています。以前は物理メディアやローカルネットワークを使ってファイルを共有するのが一般的でしたが、これらの方法には手間とコストがかかるため、より効率的な手段が求められるようになりました。

以下では、現在主流となっている、大容量ファイルを共有するための方法とツールについて紹介します。

ファイル共有サーバー

ファイル共有サーバーは、企業内にサーバーやNASを設置してファイルを共有する方法で、自社に適したカスタマイズが可能です。社員は、企業内ネットワークを通じてファイルにアクセスします。また、企業独自のネットワーク内でデータを管理するため、外部からのアクセスリスクを最小限に抑えることができます。しかし、リモートワークや出張中の社員がデータにアクセスするには、VPNの設定が必要です。

ファイル転送サービス

ファイル転送サービスは、メールに添付できない大容量ファイルを簡単に送信できるサービスです。送りたいファイルをアップロードし、生成されたURLを送信するだけで、受信者はファイルを簡単にダウンロードできます。このサービスは、短期間のデータ共有に適しており、シンプルな操作感が特徴です。

オンラインストレージサービス

オンラインストレージサービスは、クラウド上にデータを保存し、インターネットを介してアクセス・共有できるサービスです。アクセス権を付与されたユーザーは、デバイスや場所を問わずファイルにアクセスし、閲覧や編集をすることができます。特に、大容量ファイルを長期間保存したい場合や、チーム内で共同編集したい場合に適しています。

大容量クラウドストレージの選び方

大容量クラウドストレージを選ぶ際には、考慮すべきポイントがいくつかあります。以下で、最適なクラウドストレージを選ぶための具体的なポイントを解説します。

1度にアップできるデータ容量

クラウドストレージを選ぶ際には、一度にアップロードできるデータ容量の制限を確認しましょう。保存できるファイルの総量だけでなく、1度にアップロードできるデータ容量も非常に重要です。たとえ利用可能なストレージ容量が多くても、1度にアップロードできるデータ容量が小さいと、大容量ファイルを分割してアップロードしなければならず、作業効率が大幅に低下してしまいます。特に、高画質な写真や動画はファイルサイズが大きいため、この点に注意が必要です。

料金プラン

クラウドストレージには、各サービスごとにさまざまな料金プランが用意されています。その中から、自社のデータ使用量に基づいて最適なプランを選ぶことが重要です。大容量ファイルを頻繁に扱う場合には、容量無制限プランを検討するのもよいでしょう。

充実の機能

クラウドストレージは、単にデータを保存するだけのツールではなく、さまざまな機能が備わっています。リアルタイムの共同編集、バージョン管理、ファイルのコメント機能など、業務を効率化するための機能が充実しているか確認しましょう。また、データ管理の容易さや付加機能の操作性も重要です。多彩な機能が備わっていても、操作性が悪いと作業効率が低下してしまいます。

しっかりとしたサポート体制

クラウドストレージを安全に利用するためには、サポート体制が整っていることが重要です。トラブルが発生した際に迅速に対応してもらえるかどうかは、業務の継続性に直結します。24時間365日の対応や電話サポートが提供されているかどうか、技術的な問題に対応できる専門スタッフがいるかを確認しましょう。

セキュリティ対策の内容

クラウドストレージは、インターネットを通じてどこからでもアクセスできるという特性上、外部からのセキュリティリスクが伴います。そのため、高度なセキュリティ対策が施されているかは非常に重要なポイントです。プランによってセキュリティの強度に差があるため、プランを選定する際には、どのようなセキュリティ対策が施されているかを必ず確認しましょう。

無料トライアル期間の有無

初めてクラウドストレージサービスを利用する際には、無料トライアル期間が提供されていると非常に便利です。トライアル期間中に実際の使用感を確かめ、自社のニーズに適した機能やパフォーマンスが備わっているかを検証できます。

サービスを契約した後に、操作が複雑で使いにくい、あるいは必要な機能が不足しているといった問題を避けるためにも、無料トライアル期間の有無を確認しましょう。

大容量データ共有におすすめ製品9選【個人・法人向け】

大容量データを共有するためのクラウドストレージサービスは数多くありますが、その中でも特におすすめの9つの製品を紹介します。これらの製品は、それぞれ独自の強みを持ち、個人利用から法人利用まで幅広く対応しています。

Fileforce

Fileforceは、日本国内で高い評価を受けているクラウドストレージサービスです。大容量のデータを安全に保存・共有するための多彩な機能が揃っており、特に高度なセキュリティ対策が特徴です。ファイルの自動暗号化やアクセス制限の設定が容易で、企業の情報セキュリティポリシーに準拠した運用が可能です。また、日本語サポートが充実しているため、国内企業にとって非常に使いやすいサービスとなっています。

プラン容量料金(月額)
Small Businessユーザあたり10GB¥900/1ID
Unlimited-11TB¥55,000
Unlimited-33TB¥98,000
Unlimited-1010TB¥198,000
Unlimited-3030TB¥330,000

Fileforce|ユーザー数無制限の法人向け国産クラウドストレージ

Google Drive

Google Driveは、Googleが提供するクラウドストレージサービスで、個人から法人まで幅広く利用されています。特に、Google Workspaceとの統合が強力で、リアルタイムでの共同編集やコメント機能が充実しています。15GBの容量が無料で提供されており、有料プランでは大容量のストレージを利用できます。Googleの強力な検索機能を活用できる点も大きな魅力です。

プラン名ストレージ容量料金(月額)
無料プラン15GB無料
Google Oneベーシック100GB¥250
Google Oneスタンダード200GB¥380
Google Oneプレミアム2TB¥1,300

個人向けのクラウド ストレージおよびファイル共有プラットフォーム – Google

Dropbox Business

Dropbox Businessは、シンプルな操作性と強力な共有機能で知られるクラウドストレージサービスです。企業向けのビジネスプランでは、大容量データの保存が可能であり、細かなアクセス権限の設定やバージョン管理が容易に行えます。また、様々なサードパーティーアプリとの連携が豊富で、業務効率化を図るためのツールとして非常に有用です。強力なセキュリティ機能も備わっており、安心して利用できます。

プラン名ストレージ容量月額料金
Essentials3TB¥2,000
Business9TB以上(チーム全体)¥1,500/1ユーザー
Business Plus15TB以上(チーム全体)¥2,400/1ユーザー
Enterpriseカスタマイズ可能お問い合わせ

安全なチーム コラボレーション (dropbox.com)

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

Box

Boxは、企業向けに特化したクラウドストレージサービスで、高度なセキュリティと豊富な機能が特徴です。特に、コンテンツ管理とワークフローの自動化が強力で、大規模なプロジェクト管理に適しています。Boxは、GDPRやHIPAAなどの主要なコンプライアンス規制にも対応しており、業界を問わず幅広く利用されています。また、他のクラウドサービスやオンプレミス環境とも連携可能です。

プラン名ストレージ容量料金(月額)
無料プラン10GB無料
Business Starter100GB¥636.9
Business無制限¥2,084.5/ユーザー
Business Plus無制限¥3,473.8/ユーザー

Box — セキュアなクラウドコンテンツ管理、ワークフロー、コラボレーション

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

Box/Box over VPN

Box over VPNは、Boxの高機能をVPNを通じて利用することで、さらにセキュアなデータアクセスを実現するサービスです。特に、企業内での安全なデータ共有が求められる環境において、ネットワークセキュリティを強化しながらクラウドストレージの利便性を享受できます。VPN接続により、外部からの不正アクセスを防ぎ、データを保護します。

プラン名ストレージ容量料金(月額)
Business無制限¥2,600
Business Plus無制限¥3,800
Enterprise無制限¥5,000

Box over VPN|ドコモビジネス|NTTコミュニケーションズ 法人のお客さま

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

OneDrive for Business

OneDrive for Businessは、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスで、特にOffice 365とのシームレスな統合が特徴です。Word、Excel、PowerPointなどのドキュメントをクラウド上で共同編集できるため、チームでの作業効率が大幅に向上します。高いセキュリティと管理機能が備わっており、企業の重要なデータを保護します。

プラン名ストレージ容量月額料金
OneDrive for Business (Plan 1)1 TB¥749/ユーザー
Microsoft 365 Business Basic1 TB¥899/ユーザー
Microsoft 365 Business Standard1 TB¥1,874/ユーザー

Microsoft OneDrive クラウド ストレージとファイル共有 | Microsoft 365

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

GigaCC ASP

GigaCC ASPは、企業向けに特化した日本のクラウドストレージサービスです。特に、ファイルのセキュアな共有とコラボレーション機能が充実しており、大容量のデータを効率的に管理できます。特に、堅牢なセキュリティ機能が充実しています。また、日本国内のデータセンターを利用しているため、国内法に準拠した運用が可能です。

プランユーザー数月額料金
STANDARD プラン10ID¥12,000~
ADVANCED プラン10ID¥12,000~ + ¥25,000
PREMIUM プラン10ID¥12,000~

GigaCC ASP 料金プラン|企業間ファイル共有・転送サービス GigaCC企業間ファイル共有・転送サービス GigaCC (gigaccsecure.jp)

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

NotePM

NotePMは、文書管理とナレッジシェアリングに特化したクラウドサービスです。特に、企業内の情報共有やプロジェクト管理において威力を発揮します。シンプルなインターフェースでありながら、タグ付けや検索機能が充実しており、必要な情報を迅速に見つけることができます。個人利用からチーム利用まで幅広く対応しており、効率的な業務遂行をサポートします。

プランユーザー数容量月額料金
プラン88名80GB¥4,800
プラン1515名150GB¥9,000
プラン2525名250GB¥15,000
プラン5050名500GB¥30,000
プラン100100名1TB¥60,000
プラン200200名2TB¥120,000

NotePM – 社内wikiでナレッジ共有・マニュアル作成

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

IMAGE WORKS

IMAGE WORKSは、特にクリエイティブ業界に特化したクラウドストレージサービスです。高解像度の画像や動画データの保存・共有が容易であり、クリエイティブプロジェクトの効率化に貢献します。ユーザーインターフェースが直感的で使いやすく、プロジェクト管理やコラボレーション機能も充実しています。また、高度なセキュリティ対策が施されており、重要なデータを安心して保存できます。

プラン月額料金
ミニマムプラン¥15,000~
その他のプランお問い合わせ

クラウド型 画像・動画の管理・共有サービス IMAGE WORKS(イメージワークス) | 富士フイルム [日本] (fujifilm.com)

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

まとめ

クラウドストレージは、データの保存場所としてだけでなく、業務効率の向上、セキュリティの強化、コスト削減など、さまざまなメリットを企業にもたらします。適切なクラウドストレージを選ぶことで、ビジネスの成長と発展を支える強力なツールとなるでしょう。今後もさらに進展するデジタル化に対応するためにも、自社に最適なクラウドストレージを選択し、活用していくことが重要です。

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