社内サーバーをゼロから構築する場合、莫大な費用が必要になる可能性があります。コスト・保守・人材の面から総合的に見ると、クラウド化を検討するのもおすすめです。社内サーバー構築にかかる費用の相場やクラウド化のメリットを紹介します。
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社内サーバー構築の方法は大きく分けて2種類
社内にサーバーを設置してインフラを構築する場合、すべて自社で行う方法と業者に依頼する方法の2パターンがあります。それぞれのメリット・デメリットを確認しておきましょう。
すべて社内で構築する
社内サーバーを自社で設置すると、システムを追加・改修する際の費用を抑えられます。ITインフラの構築に精通した社内の従業員が作業できること、企業の重要な情報が外部に漏れるリスクが少ないこともメリットです。
ただしインフラ構築にかかわる社員が専任でない場合、本来の業務に集中しにくくなります。社内に専門知識のある人材がいない場合は、新たに雇うか人材を外注しなければなりません。
保守作業やセキュリティ対策を万全に行えない可能性、インフラの構築・運用に余計な時間や手間がかかりやすい点もデメリットです。
制作会社に外注する
社内サーバーシステムの構築を制作会社に外注すれば、全て社内で構築する場合のデメリットを大幅に解消できます。
プロに依頼すればセキュリティ対策や保守作業を確実かつ迅速に行ってくれるため、自社の従業員が本業に集中できることが外注のメリットです。
ただし外部に依頼する場合、自社で内製するより費用はかさみます。内部でメンテナンスできない点や機密情報を制作会社に開示しなければならない点も、場合によってはデメリットになります。
制作会社に外注する場合は、費用や人材・機密保持の課題を解消できる業者選びが重要なポイントです。
社内サーバー構築の概算を把握しよう
社内サーバーシステムの構築を外部に依頼する場合の費用相場を解説します。サーバー本体だけでなく、見落としがちな周辺機器の費用や運用コストにも注意しましょう。
社内サーバー構築には10万円以上必要
社内サーバーを設置するためには、ハードウェアとしてのサーバーを購入しなければなりません。法人向けのエントリーモデルでも最低で約10万円はかかります。
中小企業向けのサーバーでも、ハイスペックモデルなら本体価格は約20~30万円が相場です。
サーバー本体の購入費以外に人件費としてのシステム構築費も発生します。サーバーのスペックに応じて、約3~30万円の費用がかかるでしょう。
サーバーを利用するためのネットワークも構築する必要があります。費用の相場は約10~40万円です。
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ハード以外にソフトや周辺機器も忘れず
サーバー本体にはサーバーを動作させるOSやソフトウェアをインストールする必要があります。複数のネットワークを中継するルーターやバックアップ用の電源として使うUPS・サーバー設定用の端末など、周辺機器の準備も必要です。
有線でネットワークを構築する場合は、LANケーブルやハブなども購入しなければなりません。制作を依頼する業者によっては、サーバーの初期設定や運用開始前のテストに別料金が発生する場合もあります。
運用コストは構築費の10~15%ほど
社内サーバー構築を外部に依頼する場合は、設置費用だけでなく稼働開始後の運用コストもかかります。運用コストとはサーバーが問題なく動作しているか監視する費用や、トラブルが発生した場合に対処する費用です。
一般的に運用コストは毎月一定の金額を請求されます。費用の相場は構築費の約10~15%です。
サーバー構築のみ外部に依頼し運用を自社で行えば、運用コストはカットできます。ただし24時間体制で監視する必要がありトラブルへの迅速な対応も難しいため、運用まで業者に任せる方が現実的です。
社内サーバーではなくクラウド化も選択肢
社内サーバーは費用面や運用面でいくつかの課題を抱えています。長期的な運用を考えているなら、サーバーのクラウド化がおすすめです。社内サーバーの課題とクラウド化が有利になる理由を解説します。
社内サーバーが避けられない諸問題
社内サーバーを構築する際、サーバー本体やネットワーク・周辺機器などに莫大な費用が発生する可能性があります。
保守作業やセキュリティ対策など、システムを維持するために必要な運用コストがかかることもデメリットです。
システムの規模によっては、運用開始までに数カ月から半年程度かかることもあるでしょう。災害や故障によりデータが消失してしまう恐れもあります。どの問題も社内サーバーを使う限り避けられないものです。
長期的な視点で見ればクラウド化が優位
サーバーのクラウド化とは、利用するサーバーを自社サーバーからインターネット上の仮想サーバーに移行することです。サーバーをクラウド化することで、場所やデバイスにとらわれず社内データにアクセスできるようになります。
社内でのサーバー設置に比べ、運用にかかる費用を大幅に抑えられるのもクラウド化のメリットです。ネット上にデータを保存するため災害や障害に強く、自社でメンテナンスを行う必要もありません。
長期的な運用を考えているなら、利用コストだけでなく保守の面でもクラウド化がおすすめです。
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まとめ
社内サーバーの構築方法には、自社で構築する方法と外部に依頼する方法があります。外注する場合の費用は最低でも10万円以上かかります。ソフトや周辺機器の費用、運用コストも安いものではありません。
社内サーバーにはコスト以外にも多くの課題があるため、長期的な利益を考えるならクラウド化も検討しましょう。