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武州製薬株式会社

社員数約1,800名の製薬会社が抱えるデータ管理の課題に対し、業務効率化と運用の統一化に向けて導入

武州製薬株式会社(以下、武州製薬)は、医薬品および治験薬の受託製造を専門とするCDMO(医薬品受託製造開発機関)として、国内外の製薬企業に高品質な製品とサービスを提供しています。現在、全国に5つの拠点を構え、社員数約1,800名の体制で事業を展開。また、世界主要国のGMP認証を取得し、56カ国以上に製品を輸出するなど、グローバル市場での存在感を確立しています。 同社では、業務の効率化および情報共有のセキュリティ強化を目的に、クラウドストレージサービス「Fileforce」を導入しました。

今回は、武州製薬のコーポレートIT本部として、インフラ整備を務める小林氏およびテクニカルサポートを務める中嶋氏に、Fileforce導入の背景やその効果についてお話を伺いました。

事業拡大による独立したシステム運用の複雑化

武州製薬では、各拠点に独立したデータ管理システムが存在しており、情報の一元化と効率的な運用が長年の課題でした。統合を進める中で、同社はオンプレミスのファイルサーバーからクラウドベースの他社サービスへ移行し、クラウド化を図りました。しかし、このクラウドサービスには運用上のいくつかの課題があったといいます。

「他社サービスでは、アクセス権がフォルダ階層の上位から継承される仕様のため、弊社のようにフォルダ構造が非常に深い場合、アイテム数の制限によりアクセス権の変更が容易に行えませんでした。また、パスの長さが規定の制限を超えるケースも頻発し、管理運用が煩雑化していました。」(中嶋氏)

さらに、小林氏も次のように補足します。

「アイテム数が上限を超えるとシステム全体の遅延が発生し、特に深いフォルダ階層に保存されたファイルへのアクセスに時間がかかるなど、タイムリーな業務遂行に支障をきたしていました。」(小林氏)

加えて、オンプレミス環境時代の課題も重なり、クラウド移行は不可避の選択でした。

「容量逼迫、冗長化対応、バックアップの維持といった基本的な運用管理に多大な工数がかかっていました。これらの問題を解決し、より効率的な環境を整えるために、効率的なクラウド移行を進める必要がありました。」と小林氏は語ります。

武州製薬様 武州製薬様

比較検討の中で見出したFileforceの優位性

既存システムの運用課題を解決するため、複数のクラウドストレージサービスを比較検討したといいます。その際、セキュリティやコストパフォーマンス、操作性など多角的な視点から慎重に評価を行ったと中嶋氏は話します。

「私たちのような製薬業界では、データの安全性や信頼性が何より重要です。そのため、クラウドストレージを選ぶ際に重視したのはセキュリティ面でした。また、Fileforceのサブ管理者機能によって、IT部門だけでなく、データオーナーであるユーザー部門でアクセス権を設定できる仕組みを持っています。これにより、管理負担を大幅に軽減できるのは非常に大きなメリットでした。」(中嶋氏)

さらに、アクセス制御、多要素認証、SSO対応、データの保管場所(国内か海外か)など、あらゆる要素を比較検討したとのことです。これらの全ての要素において、Fileforceは高い水準を満たしていたといいます。

「多角的な比較検討の結果、2社に絞り込まれましたが、最終的な決め手は費用面でしたね。他のサービスと比較しても、Fileforceのコスト構造が最も適していました。課金体系では、ユーザーごとの課金ではなく容量課金を採用しているため、利用者数の変動に伴うコスト増加を気にせず、計画的な運用ができる点が魅力でした。」(小林氏)

現在、武州製薬では主にFileforce Driveを活用しており、社内ユーザーはFileforce Drive機能を利用、社外とのデータ共有にはWebブラウザ版を使い分けているといいます。

「プロジェクトフォルダは外部パートナーとのデータ共有に非常に役立っています。特定のプロジェクトメンバーだけがアクセスできる仕組みを構築できるため、セキュリティを確保しつつ業務を効率化することが可能です。以前利用していた他社サービスでは、このようなきめ細やかな権限設定が難しかったため、Fileforceを導入して大きな進歩を感じています。」(中嶋氏)

小林氏も次のように具体的な活用例を挙げました。

「大規模プロジェクトでは、複数のパートナー企業とデータを共有する必要があります。Fileforceのプロジェクトフォルダを活用することで、企業ごとにフォルダを分けて権限を設定し、必要な資料を安全かつ効率的に共有できます。また、各企業間の不要な情報共有を防ぐことで、データの機密性を高いレベルで維持できています。」(小林氏)

スムーズなデータ移行を支えた技術サポート

Fileforceの導入プロセスにおいて、既存データの移行は大きな課題の一つでした。他社サービスからの移行時、クラウド間ツールの相性問題が発生し、スムーズに進まない場面があったといいます。

「他社サービスからのデータ移行では、他社サービスの速度制限やツールの互換性により、移行作業が予定通り進まない場面が多くありました。結果として、一旦ローカルにデータをダウンロードし、その後Fileforceにアップロードするというプロセスを取る必要があり、手間がかかりました」(小林氏)

それでも、Fileforceの技術担当者が移行作業を支援したことで、無事に問題を乗り越えることができたといいます。

「Fileforceの技術担当者が移行作業全般をサポートしてくれたおかげで、私たちの負担は最小限に抑えられました。導入時の不安が少なく、非常に助かりました」(中嶋氏)

新しいシステムへの移行には、社員の理解と利用習慣の変化が不可欠でした。その中でも、利便性の高さが、スムーズな導入を後押ししたといいます。

「同時編集ができない点や、Fileforce Driveのプロファイルインストールに関する問い合わせがいくつかありました。ただエクスプローラーを通じて従来と同じ感覚で操作でき、直感的に使えることから、大きな抵抗なく新システムが受け入れられた印象です。」(小林氏)

「現在でも、誤ってファイルを移動・削除してしまった場合や、検索方法に関する問い合わせはありますが、迅速かつ的確に対応できており、社員からの信頼も得ていると思います。」(中嶋氏)

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業務効率化に加え、セキュリティとコストでも高評価

Fileforceの導入により、IT部門の負担が軽減されました。これまで手間がかかっていたアクセス権の管理やデータ移行の課題も、効率的に解決されたと中嶋氏は話します。

「導入によって、IT部門が直接アクセス権を細かく設定する工数が大幅に削減されました。サブ管理者からの質問等はありますが、以前ほど複雑なタスクはなくなり、業務の効率化が進みました。」(中嶋氏)

さらに、フォルダ移動の利便性についても高評価を得ています。

「Fileforceではフォルダ単位で簡単に移動ができ、そのスピードには驚きました。以前利用していたサービスでは考えられないほど高速で、運用面のストレスが大幅に軽減されました」(中嶋氏)

加えて、小林氏は次のように補足します。

「大量のファイル読み込み速度が向上し、以前発生していた表示バグに関する問い合わせがほとんどなくなりました。その結果、IT部門が対応する問い合わせの工数も削減され、より重要なタスクに集中できるようになりました。」(小林氏)

Fileforceのおすすめできる点としては、維持コストの低さとセキュリティ対策が挙げられました。

「ランサムウェア対策を含めたセキュリティ機能が充実しています。これは導入の手間を省くだけでなく、維持コストを抑えるという大きなメリットにつながっています」(小林氏)


本事例のポイント
  • 課題
    • 各拠点に独立したデータ管理システムが存在し、情報の一元化が困難だった
    • 他社サービスではフォルダ階層が深い場合のアクセス権管理が煩雑
    • 既存システムの運用では、運用に対するランニングコストと、情シス側の対応工数が多くかかっていた
  • 選定理由
    • サブ管理者機能によるアクセス権管理の分散化
    • 容量課金による計画的なコスト運用
    • コストに比して、クラウドストレージサービスに求められる要素を十分に満たしていた
  • 効果
    • IT部門のアクセス権管理工数を大幅に削減
    • プロジェクトフォルダを活用した外部パートナーとの効率的かつ安全なデータ共有
    • 大量のファイルの高速読み込みを実現し、業務効率が向上した
    • ランサムウェア対策を含む充実したセキュリティ機能により、安心して運用可能

※本記事の内容は取材時(2024年12月)の情報です。

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